遠隔学習指導レポート 第5回 高校1年
2020.06.17
4月14日(火)の新年度1学期開始と同時に始まった本校の「遠隔学習指導」。
生徒・教員双方のICTリテラシ―を少しずつ高めながら、Office365の諸機能を用いて3段階のステップを踏んで進めて参りましたが、開始から2ヶ月以上が経ち、その内容はかなり充実したものになりました。
▼(参考)保護者向けに配信した文書
「インターネットを介した遠隔学習指導について」(4月14日)
「休校措置延長後の遠隔学習指導について」(5月7日)
「遠隔学習指導」のコンテンツは、中1から高3までそれぞれの学年に応じた内容にするため、担当教員の創意工夫やアイデアが随所に盛り込まれており、実に多種多彩です。
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学年ごとの「遠隔学習指導」の様子をレポートする第5回は、高校1年です。
1.学年のページ
「学年通信」だけでなく、学年の先生方からの「ビデオメッセージ」が配信されています。
これは「文書形式の学年通信だけでなく、先生たちの声やメッセージを聴くことができる、オンライン学年通信のようなものを作ってください。楽しみにしています。」という生徒の声からはじまったものです。
すると配信後、こんなコメントがすぐに届きました。
「早速のメッセージ動画、すごく嬉しかったです。先生たちの顔を見て、声が聴けて、安心しました。」
2.美術「ONLINE MUSEUM」
美術のページには生徒たちの作品を展示する「ONLINE MUSEUM」が設けられています。
美術の授業では制作中に周囲の仲間の作品から刺激を受けることや、完成後の相互鑑賞なども大切なものであると考えています。
今回、各自が自宅で課題に取り組む状況となったため、仲間の作品を目にすることは叶いません。
そのため、「ONLINE MUSEUM」という形で普段の授業で行われるような作品の共有を目指すこととしました。
また、多くの生徒が作品写真のアップロードに協力してくれました。
3.英語
英語のページには、学校HP内の「英語科から」にある「海城英語 STAY HOME チャレンジ」も掲示されています。
4.化学
ICT教育室副室長によるスタイリッシュな化学の授業です。
《化学の授業を受けた生徒の感想》
・とても見やすく、重要な語句は太文字になっていて、内容もまとまっており、とても良いと思います。
・講義ビデオや実験動画などがあり言葉だけではなく実際にどのようになっているのかを見ることができ、それぞれ納得しながら勉強することができる。
・動画が比較的短く要点がまとめられているから見やすい。分からなかったことや聞き逃したことも比較的動画が短いので繰り返し聞くことが簡単である。
・とても綺麗で、楽しく勉強できました。
・実際の授業の時との違いはそこまでありませんでした。
・先生の顔が拝見できて、安心できる。と共に、画像が多用されていて、とても理解しやすい。
・画像があったり、動画(授業動画と水銀についての動画)があったので、楽しんで化学の勉強に取り組めましたし(水銀についての動画では、英語の勉強もできました)、説明も明確にされていて、とても良かったです。
・MolViewによる体験型学習も楽しくて、しばらくいじってました。
5.その他の授業
授業の多くは他学年同様「非同期(オンデマンド)双方向型」で実施されています。
以下、様々な授業の様子です。
■古典
Formsを利用した古文テストを終えて。
「解答の所で、間違えたところに対するアドバイスが細かくついていて、復習しやすかったです。」
Formsの質問フォームに来た個別質問への対応について。
「早速、古典の通信で、僕の質問を取り上げていただき、ありがとうございました。先生の解説、丁寧でわかりやすかったです。」
■書道
高校生なっての書道は、中学までの書写とは内容が変わります。
書写では、字形の良さ一辺倒の書き方が主でしたが、高校では様々な表現の古典を手本として学習します。
歴史の中で書かれて来た様々な書表現を体験し、自分の好みにあった書き方を発見し、会得することを目標とします。
最初の課題として、4種の代表的な書き方を提示しました。
各表現の個性的な特徴を見出し、それぞれに書き分けることで、多様性を知ることを狙いとしています。
高1の「遠隔学習指導レポート」は以上です。
いよいよ次回がラスト。
この春に入学したばかりの中学1年です。
お楽しみに。
※一部の画像は加工処理しています